ラオスの日常にある托鉢
ラオスは仏教国です。日本も一応仏教が日常にある国ではありますが、アジアの国々に行くと宗教に対して「まっすぐ」と言うか、生活の中にしっかり根付いています。
また、日本のお寺などではあまり行っていないようなことも、行われることがあります。
それの1つが「托鉢」。
托鉢(たくはつ、サンスクリット:pindapata)とは、仏教やジャイナ教を含む古代インド宗教の出家者の修行形態の1つで、信者の家々を巡り、生活に必要な最低限の食糧などを乞う(門付け)街を歩きながら(連行)又は街の辻に立つ(辻立ち)により、信者に功徳を積ませる修行。乞食行(こつじきぎょう)、頭陀行(ずだぎょう)、行乞(ぎょうこつ)とも。
日本で全くないわけではありませんが、ラオスの托鉢は日常的に行われています。
ルアンパバーンの托鉢はとても有名なのですが、ヴィエンチャンでももちろん行われています。
早朝に行われる托鉢
ラオスの托鉢は早朝に行います。
僧侶が「鉢」を持って練り歩き、喜捨をする信者たちから食べ物やお金を「鉢」に入れてもらいます。
みなさん、道路に座り僧侶が歩いて来るのを待ちます。
歩く場所はあらかじめ決まっているので、そこまで車で来る人たちもいました。
本当は私も喜捨を体験しようかと思いましたが、インターネットで調べて見ると、僧侶にお渡しするものを入れるかごであったり、ろうそくだったり、着るものだったり多少「喜捨スタイル」みたいなものがあるようだったので、今回は見学のみにしました。
托鉢で回る地域にある木にはお線香を供えている箇所がありました。
他にも木はあるのに、この木のみこのようなところが設置されていました。
喜捨に来られた方々が、お線香を供えてお祈りをしていました。
ラオス語ができれば、この方達に色々聞きたかったのだけど、残念。。。
オレンジの袈裟を着た僧侶の行列
朝5時30分くらいにホテルを出て、この場所には45分頃には到着していましたが、6時過ぎにはオレンジの袈裟を着た僧侶の列が現れました!
場所は「サラナ ブティックホテル」の近く
なぜその辺りなのかはわかりませんが、近くにお寺があるからかもしれません。
僧侶たちは托鉢を受けると、また行列になり喜捨した方々の方を向いてお経を唱えてくれます。
喜捨する方は手を合わせて待っているので、僧侶たちは肩から下げた鉢をその方たちの前に差し出すので、そこへ小袋のお菓子や、小さくラップしたご飯だったり、ビニールに入った料理だったり、お金だったり、僧侶たちが生活に必要だと思うようなものになるようです。
大きなビニール袋も持ち歩いていて、鉢がいっぱいになると、そちらに移し変えていました。
実際にそこで寄付された食品などを中心に食事をするようです。
先日ある記事で読んだのですが、喜捨されるものが「高カロリーのお菓子」が多く、僧侶たちの肥満が問題になっているんだとか。
ラオスのスーパーマーケットやコンビニに行くと、小分けになったお菓子が大袋にまとめて売っているのをよく見かけます。
最初は「ばら撒き用のお土産?」とも思いましたが、後になってそれが「托鉢用」だとわかりました。
托鉢から、僧侶の健康の問題が出てくるなんて、なんだか「今っぽい」と言いますか。。。ラオスが昔より裕福になった証拠なのか。。。
朝早いのは結構しんどいですが、見るだけでも良い経験でした!
托鉢の動画はこちら