パシュパティナートというヒンドゥー教の寺院周辺へ行ってきました!
パシュパティナートとは
シヴァが滞在したとの言い伝えのあるこの地は、はるか1500年以上も昔から巡礼の地となっており、インド大陸四大シヴァ寺院の一つにも数えられ、ヒンドゥー教が国教であるネパールでは最高の聖なる地である。
とある通りこのパシュパティナートはヒンドゥー教の信者たちからすると、非常に重要な寺院であり、わざわざここを訪れてお参りをする場所でもあるわけです。
参道入り口
この地域に入るにはいろいろな方面から入ることができますが、参道のようにお土産や仏具(?)、お供え物などを売るお店がずらっと並んでいます。
ひたいにつける赤い粉
よくインドやネパールの人がおでこなどに赤いものをつけているのを見たことのある方もいらっしゃると思いますが、あれはおでこに塗るだけでなく街中の像(日本でいうとお地蔵さまくらいの小さいものまであります)にも塗られたりする、ヒンドゥー教には欠かせないものなんだと思いますが、そう言ったものまで売っています。
個人的には「日本画の絵の具に似ている」と思ってしまいました。
ネックレスや花の飾りを売るお店が何軒も並んでいるのですが、どこも大差ないため、どうやって差別化して売っているだろう・・・と勝手に心配してしまいました。笑
寺院への敷地入り口
参道の突き当たりには、寺院への敷地入り口があります。
ここからは「ヒンドゥー教徒」でないと入れません。
なので、基本的に私たちはこの敷地へは入れません。
エリアに入るだけでも入場料が必要
寺院を右側に曲がっていくと、建物が見えてきます。
この看板にある通り、このエリアに入る外国人は、1,000ルピーが必要です。
このお金を払ったからと言って、ヒンドゥー教でない私たちが寺院に入れるということではありませんので、誤解のないよう。。。
ラジュラジェシュラリ寺院
こちらも小さな塔のようですが、こちらも1つの寺院です。
この寺院の横に白い小さなゲートのようなものがあったのですが、子牛が連れてこられていました。
牛はご存知の通り、ヒンドゥー教では神聖なもの。
だからここにいるのは、何ら不思議に思っていなかったのですが、近くにいた日本語が喋れるガイドが近寄ってきてこう言いました。
「あれはこれからここで、殺されるんだよ。あの牛の血を神に捧げるんだ。」と言っていました。
正直、今までいろいろな国の宗教的な建物に行ってきましたが、これは1番と言ってもいいくらいショッキングな出来事でした。
さすがに、目の前で牛が殺されるのは耐えられないと思い、その場をすぐに去りましたが、少し時間をおいて戻ってきてみると、その辺りにかなりの血が流れている跡を見たときに、本当にあの牛の命を捧げられたのだと認識しました。
この寺院の横に橋がかかっています。
バグマティ川
正直、あまり綺麗な川ではありません。
かなり濁った川ですが、ネパールでは聖なる川です。
この川が流れて行って、インドのガンジス川に流れて行きます。
ガンジス川の支流ということで特別な川で、ネパールの人はこの川に遺灰を流して欲しいと思っている人が多いそうです。
このエリアには橋がかかっていて、対岸の森の中にもいくつかの寺院があります。
こちらもヒンドゥー教でないと入れないところがあるようなので、私たちはその森の奥の方へは行きませんでした。
火葬場
橋を渡ってくると、このパシュパティナートの有名な「火葬場」があります。
この火葬を眺めている人たちは、別に火葬している方のご家族や知り合いという事でもないようです。
亡くなった方が焼かれて、遺灰になりバグマティ川に流されていく。
これは本当に自然の流れのように行われていました。
まるで花が咲き、枯れて、土に戻っていく・・・みたいな印象を受けました。
ご遺体は白い布で巻かれ、その上から黄色い光沢のある布をかけられて木材の上に寝かされます。その木材に火をつけて火葬します。
寺院に来て、神に祈りを捧げるという生きるための行為をしているところで、命ある牛を捧げものとし、亡くなった方をあの世へ送るという行為をしている。
ここで感じたのは「生と死」。
本当にヒンドゥー教の人には、大事な場所なんだと痛感しました。
ここを訪れる際にはあまり「観光地に行く」ライトな感覚で行かない方がいい気がしました。
火葬場の向かいには牛とサドゥ
このパユパティナート周辺には、こんな牛以外にも、サル、ヤギ、イヌ、ネコなどいろいろな動物がのんびり生活しています。
また、ここの周りには「サドゥ」という修行僧がいます。
髪をドレッドにしていたり、顔を塗っていたりします。
じっと瞑想している本物のサドゥもいますが、写真を撮らせてお金を取る「サドゥまがい」の人もいるので、ご注意を!
しばしの休憩はミルクティー
そんな場所なのですが、多くの方が参拝に来るため、当然食べ物や飲み物だって売っていますし、休憩するところだってあります。
ここでも男の人たちが、チヤ(ミルクティー)で一息ついていたので、私たちも熱々のチヤをいただきました。
カトマンズでは、結構この小ぶりなプラスチックカップに入れてくれるところを見かけます。
ペラッペラなため、熱くて持てないため、少し冷めてからいただきました。笑