もともとここには1315年〜1767年に「アユタヤ王国」が存在していて、「ワット・プラシーサンペット」は、最も重要といってもいい寺院です。
というのも、アユタヤの王の遺骨を納めた3本の仏塔があるからです。
まず、ここへ入るには拝観料が必要です。
50バーツでチケットを購入します。
もし、日本語ガイドが必要ならヘッドホンからガイドが聞けるものも貸してもらえるので、窓口で出してもらってください。(拝観料と別に有料です。)
塀で囲われているため、敷地内に入ると
まず注意書きが。日本語でも書いてあります。
一応、神聖な場所なので、日本人的表現をすると「罰当たりな」行動は控えましょうね。
看板から目を敷地中央部へ向けると、仏塔がいきなり見られます。
こういうのを見ると「おぉ、イメージしていたアユタヤだ!」と思うはず。
当時漆喰で仕上げてあったため、白い仏塔になっています。
19時過ぎにはライトアップされるんだとか。
だけど、私はやっぱりタイらしく強い太陽に照らされた状態で見る方が素敵だと思います。
アユタヤ王国が1767年に滅ぶ原因になったのはビルマ軍に攻め込まれことなのですが、その際に、かなり破壊をされてしまったのでそのまま残っているものが少ないんです。
仏像までも首を切られたような破壊のされ方をしたそうで、それを現在もそのまま残しています。もうそろそろ250年近くなろうとしていますが、そのままの姿が見られます。
首が破壊されて、上に塗ってあったものも剥がれた仏像。
この横には崩れ落ちた仏像の手。
こちらは先ほどの仏像よりは小さいものですが、やはり首や腕をもがれた形で残っています。
この敷地内には、もっとひどく破壊されて、仏像が並んであったであろう場所に台座だけ残されています。
等間隔にこの台座だけがいくつも並んでいます。
破壊されたまま保存されていて、自然と少しずつ風化もしていっています。
中途半端に手を入れられて、当時の状態をみる事が出来ないより、この状態を見られる方がずっと価値があると思います。
ですが、多分ここにも仏像が置かれていたであろう場所に、ちょこんと小さく、比較的新しい仏像がおいてありました。
これもここの国の信仰心なのでしょうか。
室内だったであろう場所に置かれた仏像。
これも上半身が壊されています。
この寺院の中には相当数の仏像があったということが見て取れますね。
多少は修復はされたようですが、実際は1350年代から存在していると考えると600年以上、ここにあるというのは一見の価値はあると思います。
また、漆喰が剥がれて、ほとんどの場所でレンガがむき出しになっているのも、何だか美しい姿となっています。
タイ国政府観光庁のサイトにも詳細が掲載されています。