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「斎場御嶽」という琉球王国の聖地
沖縄の地名や人名は、読み方がわからないことがよくあります。
実はこの「斎場御嶽」もその1つではないでしょうか?
斎場御嶽と書いて「せーふぁうたき」と読みます。
公式サイト:琉球王国最高の聖地 世界文化遺産「斎場御嶽」
斎場御嶽ってどこにあるの?
那覇の中心部からそのまま東側へ移動した形になります。
移動手段は、車やタクシーか、路線バスです。
実は私たちは路線バスを使ったのですが、「那覇バスターミナル」から338系統で約1時間ほどで到着します。
バス停や駐車場の近くにチケット売り場があります。
こちらでチケットを買わないと、戻ってくることになってしまうので、こちらでチケットを買っていきましょう。
大人300円です。
チケットを買ったら斎場御嶽の入り口へ。ゆっくり歩くと10分くらいです。
斎場御嶽入り口へ
チケット売り場から10分ほど歩いてくると、このような入り口にたどり着きます。
ここでチケットを出して入ります。
入っていくと、こんな石碑が建っています。
斎場御嶽は琉球王国時代の聖地と書きましたが、ピンポイントの聖地でなく、この敷地内に祈りを捧げた場所がいくつもあります。
斎場御嶽の参道
下記写真にありますが、斎場御嶽は山の中にあり、アップダウンが激しいです。
ハイヒールの方や、足の悪い方、ベビーカーなどの方は難しいかと思います。
現在一部危険な場所は立ち入り禁止になっています。
立ち入り禁止になっている参道
久高島遥拝所
参道からすぐ近くに「久高島遥拝所」というところがあります。
太陽が上がる方向にある久高島へ祈りを捧げていたそうです。
そちらの方角をみてみると、美しい海が見えます。
御門口(ウジョウグチ)
ここから先にある6箇所のお祈りの場に、石製の香炉があります。
そこまでかなりの悪路になります。雨の日や雨上がりなどはかなり滑るので、気をつけてください。
細い道ですが、往路も復路も一緒なので、人が多い時にはすれ違うために避けて歩きます。
大庫理(うふぐーい)
まず1箇所目の祈りの場です。
大庫理(うふぐーい)と呼ばれる場所ですが、神女たちが琉球王国の繁栄を祈った場所です。
沖縄では女性が祈りを捧げていたんですね。
斎場御嶽の通路
こんなに大自然の中に祈りの場所があります。
この岩場と植物。とにかく気持ちの良い場所で、深呼吸をしたくなる場所です。
こんな場所では静かに「何か」を感じたいですね。
寄満(ゆいんち)
前に出てきた「大庫理」も、こちらの「寄満」も琉球城にある場所と同じ名前がついている場所です。
「豊穣の寄り満つる所」とされていて、琉球王国時代だけでなく、第二次世界大戦まではその年の吉兆を占う馬の形をした石が置かれていたそうです。
この平らな舞台のような場所で、石の香炉に向かってお祈りをしていたとのこと。
番外 第二次世界大戦の爪痕
この斎場御嶽の中に、大きな水たまりがありました。
それは、1945年に艦砲穴と言われる砲弾でえぐられた穴だそうです。
沖縄県内にはこの艦砲穴が無数にあったそうですが、現在ではほとんどが埋められていますが、沖縄戦の様子を伝える戦争遺跡として残してあるんだそうです。
あまりにもそのまま過ぎて、普通の水たまりかと思ってしまいました。。。
斎場御嶽の三角岩
ここが斎場御嶽の一番の見どころ。
三角の岩の隙間を通っていくと、一番のお祈りの場があります。
2022年1月時点では、狭い場所に密になるということからその場所へ入って行けません。
残念ながら、一番の祈りの場まで入って行けませんでしたが、個人的には、こちらの隙間からとても気持ちの良い風が通る場所でした。
パワースポットだという方もいます。
この隙間の奥には「三庫理(さんぐーい)」「チョウノハナ」という香炉の置かれた祈りの場があるそうです。
そして、中に入って左側をみると、太平洋と久高島が見えるのだそうです。
こんな時期でなければ、入れたんですね。。。
完全にコロナの脅威が消えたら、絶対にまた来たい!!
この三角の隙間、ものすごい大きな岩を切り出したみたいに見えますが、その時代に切り出すような大きな重機はないでしょうから、自然にできたものでしょう。
シキョダユルアマガヌビー・アマダユルアシカヌビー
沖縄の言葉は難しい・・・
シキョダユルアマガヌビー・アマダユルアシカヌビーという神聖な水が入っている石の水瓶だそうです。
この水瓶も香炉も、とても神聖なものなので、触ったりしないでください。
往路は一部急な上り坂がありましたが、復路はその道を下っていかないと行けません。
手すりなどがある場所は、必ずつかまって下りてください。
せっかく神聖な場所でパワーをもらっても、転んでケガをしたのでは台無しですからね!
斎場御嶽
チケット売り場:南城市地域物産館 沖縄県南城市知念字久手堅539