ヴィクトリアピークから下山してきて、中環(セントラル)駅周辺まで来ました。
こちらのBlogで書いた通り、香港の風水的に言うと龍の通り道というのは、とても大事なんだそうです。
個人的には「龍の通り道ってなに??」と思っていたんですが、ここに来てわかりました。
いわゆる「風」の通り道のことだと思うんです。
山の上から涼しい風を通すことによって、この暑い香港を少しでも暑くなるのを防ぐ知恵なんだと、勝手に考えました。
香港では有名な「HSBC 香港上海銀行」のビルです。
ここのビル、香港の「龍の通り道」に建てられたビルなんです。
さて、どうしたか。
地価だって高いであろうこの土地に1階建など低層で建物を建てる無駄は出来ないでしょうから、それで考えられたのが、文字通り「通り道」を下のフロアに作ったとのことなんです。
1階部分は誰でも入れるようになっていて、エスカレーターと柱くらいしかありません。
そして、この入り口にはまるで狛犬のようにライオン像が2体左右に鎮座しています。
なぜ狛犬に例えたかというと、手前のライオンは口をつぐんでいて、向こう側のライオンは口を大きく開けています。
多分そういう宗教的な意味合いもあるのかなと思います。
ここに来た時には太陽も顔を出していて、多分気温は30度くらいはあったと思いますが、HSBCの1階にくると風がスーっと通っていき、ものすごく気持ちがいいんです。
これは中環(セントラル)駅前の公園。
HSBCの目の前はこのような公園。
このHSBCの1階を抜けた風はそのまま公園へと入って行き、現時点では海まで高い建物が建てられていないんです。
周辺にはこんなに高い建物がいっぱいなのに。
この龍の通り道になっているところは、世間一般に「パワースポット」と言われているようなんです。
私はそういうのを感じられるほど敏感ではないので「パワーが!!!」という体験は出来ませんでしたが、こんなにビルばっかりの場所なのに、この「風の通り道」にいると実に気持ちがよくいられました。
中には「和平紀念碑」もありました。
戦争で亡くなられた方の慰霊碑のようです。
アジアは色々な地へ行きましたが、こういったものが街の中心街に近いところにあるケースは少なくないですね。
香港の中心街なので、「本当!?」と思って行ってみてください。