ベトナムはプロパガンダ的なこともあるのかもしれませんが、本当にベトナムの至る所に「ベトナム戦争」の爪痕が残っています。
この「統一会堂」は旧南ベトナム大統領官邸だったところらしく、とても大きく、贅沢な作りになっていました。
1975年4月30日、ベトナム解放軍の戦車が無血入場して、ベトナム戦争は終わったそうです。
敷地の入口に窓口があり、1人15,000VDNを支払いチケット等をもらって敷地に入ります。
ここの建物は「吉」という文字になぞらえて作っているようです。
こんなに大きな会議室のような部屋が、たくさんあります。
全部で部屋の数は100を超えるとのことでした。
こちらは応接室。重厚な感じのお部屋です。
こちらは部屋ではなく、ホールの真ん中にある龍と鳳凰が描かれた絨毯。
台湾から贈られたものらしいです。赤と金という中華系の方々が大事にする色ですね。
こちらもまた別の応接セット。
家具類も絨毯も、高級品だと思われるものばかりが並んでいます。
その当時から残っている調度品はわずからしいですが、この部屋にある漆絵は素晴らしく高価なものだということがわかります。
こちらは大統領居住スペースの寝室にあったテーブルといす。
座面や背面には大理石でしょうか?
高価な石が使われている、これまた高価な感じのインテリアでした。
統一会堂の正面バルコニーから眺めた庭の先には、まっすぐ伸びたレユアン通りが見えます。そんなには広くないですが、ワシントンのホワイトハウス正面からワシントン記念塔に向けたスコーンと抜けた通りのイメージに似ているかもと勝手に想像してしまいました。
ハノイで見たホー・チミンが他界するまで使用していた大統領府とは随分違うなと感じました。ベトナム戦争時、こんなに贅沢な建物で執務や外交を行っていた西側諸国を向いていた大統領と、独立を目指していたホー・チミン氏とはかなり意識の違いはあったのがわかりますね。
【統一会堂】Dinh Thong Nhat
住所:135 Nam Ky Khoi Nghia, Dist.1,Ho Chi Minh City
開館時間:7:30〜11:00 13:00〜16:00