虹口足球場駅(虹口足球场)からスタート!
日本租界(旧日本人居留区)の虹口区周辺の観光をするなら、まずは地下鉄の3号線・8号線に乗って「虹口足球场駅」で下車して、歩きましょう!
もし3号線に乗れるのであれば、「东宝兴路駅」の方が近いかもしれません。
ただ、ちょっと距離はありますので、歩く自信のない方はタクシーを使ってみてもいいかもしれません。
里旧上海
多倫路文化名人街
このエリアのスタート地点。
この門の横に既に像が見えますが、この地域の特徴は、名前の通り有名人たちの像があちこちに配置されていました。
虹口足球場のすぐ横は魯迅公園という大きな公園ですが、このエリアにも魯迅に関する像があったりします。
魯迅とは?
魯迅(ろじん 1881年9月25日 - 1936年10月19日)は、中国の小説家、翻訳家、思想家である。本名は周樹人で、字は豫才。浙江省紹興市の士大夫の家系に生まれた。中国で最も早く西洋の技法を用いて小説を書いた作家である。その作品は、中国だけでなく、広く東アジアでも愛読されている。日本でも中学校用のすべての国語教科書に彼の作品が収録されている。
こんな感じの石畳の道が整備されているエリアです。とても綺麗で、ちょっと高級感があります。
薛公館
永安里
表通りから路地につながっていますが、住宅のようです。
なんと、日本租界だった時代の住宅がそのままの建物で現在でも住宅として使われているのだそうです。
連なった3階建のアパートメントです。
こんな路地裏みたいなところを見ると、日本の地方の通りを通っているような気にさえなります。中国っぽくない感じがまた「日本人がいた」形跡なんでしょうかね。
この辺の住宅では「周恩来」がき居住し、革命を計画していた拠点になっていたと2009年頃にわかったらしいです。
周恩来が革命を計画していた秘密の拠点、上海で発見 | 中国通信社
こんな記事を読むと、歴史が動いた場所なんだな・・・と思うと、ちょっとゾクゾクしますね〜。
「歴史はロマンだ」とか言う人がいますが、こんなのを見るとなんとなくわかる気がします。
魯迅の像
丁玲
丁 玲(てい れい)は、中華民国・中華人民共和国の女性小説家・政治家。中国共産党にも所属した左翼系の小説家として知られ、女性運動にも幅広く従事した。丁玲は筆名で、本名は蒋 偉(しょう い)。
可愛らしい女性の像かと思いましたが、この周辺の像は文豪の像ばかりなんですね。
それもこの時代の人たちは、ただの小説家なんかでなく、女性運動などにも力を入れた方らしいです。
ただ、ここは中国。共産党に貢献した人の像が中心ですね。
内山書店 内山完造
「鴻徳書房」と書いてある建物の前に、お辞儀をしたような和服を着た男性の銅像があります。
こちらは間違いなく、「内山完造」という日本人の像です。
内山 完造(うちやま かんぞう、1885年1月11日 - 1959年9月20日)は、日本の書店主・文化人。1930年代以降、中華民国と日本の両方で書店経営者として成功し、日中文化人交流に大きな影響を与えた。内山書店は現在も、東京の神田神保町で中国・アジア関連書籍を多く扱っている。
中国に日本人の銅像が立っているなんて、正直意外でした。
近代史の中で、日本は中国からすると「いつも悪者」なのかと思っていました。だから一般の人、もっというと観光客が来る場所に日本人の銅像が立っているなんて驚きでした。
この内山完造さん、魯迅と親交があり太平洋戦争後、日本と国交が戻る前から内山さんとご親族は交流が続いているとのこと。
日本人にはあまり知られていない歴史がここにありました!
鴻徳堂
内山完造の像のすぐ近くにこの「鴻徳堂」という教会が建っています。
こういう中華風の教会はあまり世界的にもないらしいです。
虹口区多倫路
所在地:上海市虹口区四川北路多伦路 邮政编码