香港の漢方薬
香港や台湾では、日本より漢方薬が身近にあります。
それも香港の漢方には、日本の薬事法のような厳しい制限がないので「昔ながらの中国の漢方」が体験できます。
私も日本の薬剤師さんのいる漢方薬屋さんから購入したことがありますが「中国だったらこういう症状だと○○が入るんだけど、日本の薬事法だとそれができない」ということをおっしゃっていました。
漢方薬屋さん探し
ということで、まずはインターネットで香港の漢方薬屋さん探し。
それも帰国をする日に行ける場所ということで香港島の「中環(セントラル)」〜「上環(ションワン)」のあたりで探しました。
意外と香港島の方には少ないみたいです。
私の宿泊したホテルの周りには「乾物問屋」がたくさんあって、漢方薬になるようなものも扱っていたんですが、あくまで問屋さんなので薬剤師さんがいるわけではありませんから、やはり漢方薬屋さんを探さないと・・・。
何軒かあったので、行ってみるも「引っ越した」とか「なくなった」とかで、3軒ほどフラれ続け、最後にたどり着いたのがここのお店!!
中環(セントラル)の春回堂薬行
ここの漢方薬屋さんは本格派!お店の外まで漢方薬っぽい匂いが・・・。笑
強烈ですね。日本でこんなところは、私も知りません。
薬の引き出しと計り
木製の引き出しなんて、まるで絵に描いたような薬屋さんです。
この引き出しにとにかくいろんな薬草だったりが入っています。
初心者用の漢方茶
ライトな感覚で飲める「漢方茶」が店先で売っています。
皆さん、ここにちょっと寄ってお金支払って、グビっと飲んで行ってしまいます。
ジューススタンドよりももっと軽い感じです。笑
私は一番飲みやすい「甜花茶(Sweet Flower Tea)」にしました。
確かに甘くて美味しいので、全く苦にならないどころか「おかわり」いただいてもOKな感じでした。
一緒にいたダンナさんは「花旗参茶(American Ginseng Tea)」を飲みましたが、これも「美味しい」というレベルではなかったのですが、そんなに飲みにくいものではありませんでした。
これら、どれも8香港ドル(約120円)で飲めます。
ジュース飲むよりいいかも!?
漢方薬が外からも見えます
動物性のもの、植物性のもの、中国産のものが多いけどタイ産なんていうのもあります。
本来漢方薬は日本の薬局で売っている「葛根湯」などのように「粉末」で得るものではなく、こういった材料を煎じて(煮出して)飲むものです。
奥の方にベテランな感じのオジサンの薬剤師さんがいて、ヒアリングをします。
一緒にいたダンナさんが、ヒアリングを受けたいというので薬剤師さんと対面でお話をします。基本的には広東語ですが、こちらは広東語が出来ないので、片言(あちらも片言)の英語とスマホの翻訳アプリでのコミュニケーション。笑
ここにも亀ゼリー!!
漢方薬から出来ている亀ゼリーはここのお店でも売っています。
ただ、シロップが付いているかどうかは不明ですが、出どころは確かですね。
良薬口に苦し
ヒアリングの後1時間後に戻って来てくれと言われ、お会計をして1時間時間を潰して戻ってくると紙コップを渡されました。
まさか煮出しておいてくれたとは!!
見た目じゃコーヒーのように見えますが、立派な漢方薬。
ダンナさん用に処方された漢方薬ですが、ちょっと私も飲ませてもらったら熱くて苦い!!!!
口直し用のサンザシのお菓子を一緒にくれました。
この1時間の間に処方した漢方薬を2階で煮出していたようなんです。
だからお店の外まで漢方薬の匂いがしていたんですね。納得!!
春回堂薬行(Good Spring Company Limited)
所在地:香港閣麟街8
営業時間:9:00〜18:00